2011/03/15

オゾンは活性酸素か? ~オゾンによって老化が速まることはありません

 老化の原因と言われる活性酸素ですが、そもそも活性酸素とは酸素が化学的に活性になった状態のことで、強い酸化力を持った物質です。生化学分野においてはこの活性酸素が老化の原因物質とされていますが、生化学でいう活性酸素とは、体内で代謝エネルギーとして利用された酸素の中間生成物を指します。どういうことかと言うと、呼吸によって肺から取り込まれた酸素は血液で全身の細胞に運ばれ、そこで糖質をエネルギーに変える働きをするのですが、この時酸素は活性酸素に変化して糖と反応し、そして水に変わります。しかし、全ての酸素が水に変わる訳ではなく、一部の活性酸素は余剰となってしまいます。もちろん、人間の体には余剰な活性酸素を処理するスカベンジャーシステムという、酸化を防止する機能が備わっています。しかし、年とともにその機能も衰えて処理できなくなり、活性酸素は細胞を攻撃して老化の原因となってしまいます。

 広義に言えば、オゾンも活性酸素ですが、これは物理化学的な意義であり、そもそもオゾンは吸引しても皮膚や内蔵の表皮に接触すると直ちに分解し、細胞内に侵入することはできません。つまり、オゾンが生化学でいう活性酸素、つまり老化の原因となることはないのです。

 ちなみに、体内で発生した活性酸素を処理できる栄養素して、ビタミンC、ビタミンE、ベータ・カロチン、ビタミンA、グルタチオンや、亜鉛、セレンなどのミネラル、ポリフェノールなどのファイトケミカルなどがあります。サプリメントなどで摂取することもできますが、こうした栄養素や成分を複合的に含んでいる野菜や果物などを幅広く食べる方が吸収もよく、効果的と言う意見もあります。