2011/09/21

放電によるオゾン生成 ~広く出回っている技術ですが大切なのは安定性と寿命です

 近年、市場に出回っているオゾン発生器の多くは放電によりオゾンを生成する方式を採用しています。私達の身の周りでも色々な放電が起こっていますが、身近な例としては蛍光灯と雷があります。放電を簡単に言うと、
「電荷的に中性な分子に、高電圧で加速した電子を衝突させ、この分子を電離(陽イオンや陰イオンになること)させる現象が継続的に起こっていること」
となります。
 オゾン生成においては、酸素分子に電子が衝突して、O2+や2Oになり、このO(酸素原子)が3つ結合することでオゾンO3になります。原料に純酸素を利用すれば大容量のオゾンを生成することができますが、それでも投入された酸素の数%しかオゾンにはならず、この効率の差がオゾン発生器の性能差ということになります。
 オゾン発生器に高額な商品が多いのは、酸素分子をバラバラにするために高いエネルギーが必要なためです。今から10年前はオゾン発生量1g/hあたりの発生器の価格が100万円という時代もありましたが、今では当時の半額以下のものもあります。

 しかし、オゾンを生成すること自体は比較的容易にできるようになりましたが、大切なのは長期間、安定的にオゾンを生成することです。元々、日本国内でも最初にオゾンが利用され始めた水処理においては、大量のオゾン生成が必要なことから原料には純酸素が使用されています。純酸素は乾燥したガスですが、私達の身近な環境で空気を原料にしてオゾンを生成する場合は水分子が存在しています。乾燥ガスを原料としていたオゾン発生技術を元に開発されたために、空気を原料にする小型のオゾン発生器には水分子の存在が眼中にないのではないかと思われるものもあります。そう言った製品は夏場の湿度の高い時期にはオゾンが出なくなったり、湿度の影響で故障してしまうものもあります。 

 今では沢山のオゾン発生器が発売されていますが、まだまだその性能には大きな差があります。消費者に安心して使ってもらえるよう、各社とも性能の向上に努めると共に、消費者の方もどれが本物かを注意して購入して欲しいと願います。

2011/09/09

家族がO-157にかかったら ~原因がわからずに薬を飲むと余計悪化する恐れがあります

 O-157の典型的な初期症状は激しい腹痛と水のように粘りけの少ない下痢です。他の食中毒は菌に汚染された食品を食べてから半日から2日で症状がでるのに対して、O-157の場合は4~7日くらいと潜伏期間が長いのが特徴です。
 症状が出始めた時、絶対にしてはいけないのは下痢止めの薬を飲むことです。下痢を止めるために、腸内に病原菌を閉じ込め、異常に繁殖させてしまう恐れがあるためです。O-157の場合、その結果大量のベロ毒素を放出する可能性があります。また、腹痛を抑えるために痛み止めも腸の運動を抑える成分が含まれている場合もあるため控えた方がいいです。1995年に大阪府堺市で起きた食中毒事故の際にも、原因がO-157だとわからず、下痢止めや嘔吐止めを処方され、余計症状が悪化した患者もいたそうです。激しい腹痛を伴う下痢をし、下痢の回数が増えるようであれば、すぐに医師の診断を受けましょう。 

 家族がO-157にかかり、その看病をする人は細心の注意で手洗いをしてください。手洗いの時は指輪や時計を外し、せっけんを良く泡立てて20秒以上もみ洗いした後、たっぷりの流水ですすいでください。逆性せっけん(塩化ベンザルコニウム)や消毒用アルコールで殺菌します。

 O-157の感染は感謝の糞便から起こるので、患者が使用したトイレは消毒が必要です。水洗のレバーやドアノブなど患者が触れた可能性のある場所はしっかり消毒してください。また、トイレ、洗面所のタオルは個人用のものを用意するか、使い捨てできるペーパータオルを使いましょう。
 患者が使用した衣類やシーツ類も、別に洗濯するのが原則です。患者の洗濯ものは、家庭用漂白剤に1時間以上浸してから洗濯します。また、入浴も患者は最後にしてください。幼児との混浴などはもってのほかです。

 このブログでも書いたように、「汚れの運び屋はヒト」です。患者を含めて家族全員が、手洗いや身の回りの消毒を徹底し、二次感染を予防することが何より大切です。