2011/08/23

食中毒を抑える食品 ~納豆、緑茶、乳酸飲料の他「すこやかだ食」で丈夫な体を作りましょう

 今回は食品衛生、さらにオゾンの話題からも離れ、食中毒抑制に効果があるとされる食品について紹介します。但し、これらは食中毒の発症を抑えるものであって、患者を治す薬ではないことを忘れないでください。
 一つ目は『納豆』。納豆菌とO-157を混合培養させると4日後にはO-157が死滅したという実験結果があります。また、抗生物質がなかった時代に、納豆にぬるま湯を注いでかき混ぜ、その上澄み液を飲ませるという民間療法があったそうです。実際に体内で納豆菌がO-157を殺菌できるかは不明ですが、O-157の増殖を抑える効果は期待できそうです。
 次ぎに『緑茶』。渋味の成分カテキンがO-157、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ菌の殺菌や解毒ができるとされています。ちなみに、緑茶の濃さは殺菌効果に関係がなく、普通の湯飲み茶碗一杯で十分だそうです。
 そして『乳酸飲料』。いわゆる、ヤクルト(乳酸菌飲料)、ミルミル(ビフィズス発酵乳)にO-157を入れると、共に48時間以内に死滅したそうです。乳酸菌飲料は酸性が強いことと、乳酸、酢酸といった有機酸がO-157を死滅させつとみられています。また、ビフィズス菌はエサとして摂取する成分がO-157と同じであるため、奪い合いになりO-157の毒素の生成を抑えるとされています。 

 また、ストレス、病後などに免疫力が低下すると食中毒に感染する恐れが高まります。漢方では「気」が不足すると、感染症に弱い「気虚」の状態になるとされ、気を補う「補気食品」を摂取するとよいと言われています。
 補気食品には、多く摂取する食品の頭文字をとって『すこやかだ食品』と呼ばれるものがあります。
 ・す…酢
 ・こ…ゴマ
 ・や…野菜
 ・か…海産物
 ・だ…大豆
以上が『すこやかだ食品』です。
 これらの食品をバランス良く摂取すると共に、適度な運動と規則正しい生活によって免疫力を高めることで、食中毒になりにくい丈夫な体を作りましょう。

2011/08/12

衛生管理の盲点 ~普段目の届きにくい場所が汚染源になる場合もあります

 食品工場などの製造現場では日々、装置や器具などの洗浄を実施していますが、時間の経過に伴い、環境から食品への微生物汚染が起こる可能性があります。これは、装置や器具を使い続けたことにより、汚れが蓄積してバイオフィルムを形成、そのため普段の洗浄では微生物を除去しきれなくなってしまいます。
 なかでも盲点になりやすい事例を紹介します。「盲点」と言っても、実は汚染源は見えている箇所のすぐ近くにあるもので、遠く離れた所から汚染されることはあまり起きないと言われます。何故かというと、何度もこのブログで書いた通り、汚れは人の手によって運ばれることが大きな理由です。
 一つ目は、『爪ブラシ』。
 爪ブラシのすすぎ不足は雑菌を繁殖させる可能性があります。まず大切なのは、使用後は流水ですすいで所定の位置に戻すことです。そして定期的な殺菌です。
 次ぎに『ジェットタオル』
 エアーの吹き出し口やドレンにヌメリがあると、既に雑菌の温床になっています。上からだけでなく、下からもチェックする必要があります。できれば、1日1回が、ブラシやスポンジで汚れを拭き取り、殺菌してから乾燥させておけば清潔に保てます。
 『スポンジやブラシ』
 スポンジやブラシの拭き取り検査を行うと、既におびただしい数の菌が付着していることがあります。これも1日1回、使用後は殺菌して乾燥させる必要があります。
 『ボトルの底とその置き場所』
 アルコールスプレーなどが入っているボトルの下や、その置き場所にヌルツキがよくあります。このような場所の日常的に洗浄を実施します。
 『床面』
 床面については、汚染区や準清潔区などから、清潔区へと汚染を拡散させないことがポイントです。汚染区や準汚染区は1日1回の洗浄、殺菌、そして乾燥(拭き上げ)が大切です。

 上記以外にも盲点となっている場所はありますが、ここで取り上げた場所はどれも日常の作業で汚れが蓄積されて行く場所であり、日常的な衛生管理が必要とされます。
 その衛生管理における「殺菌」にはオゾン水を使った殺菌、そして夜間工場内をオゾンガスで燻蒸することによる殺菌、いずれも効果的で、手軽に作業可能です。。