オゾンは特有の生臭いにおいのする物質です。そもそもオゾン=ozoneの語源もギリシャ語の「ozein」、「におう」「かぐこと」を意味する言葉です。最近は無くなりましたが、一昔前はコピー機からオゾンが発生していましたので、感じた方もあるのではないでしょうか。
オゾンは、化学記号でO3、つまり酸素原子三個が結合してできた物質で、これを酸素(O2)の同素体といます。私達が呼吸している酸素分子と似た物質でありながら、その性質は全く異なります。その違いを生んでいるのが分子の結合エネルギー(原子同士がどのくらいの力でくっついているか)の大きさで、酸素分子に比べ、オゾンは結合エネルギーが格段に小さな物質です。結合エネルギーが小さいということは、オゾンを構成する酸素原子が簡単に離れて何かと反応してしまいます。つまり、容易に分解しやすく寿命が短い、そして反応性に富んでいるのがオゾンです。この反応力というのは酸化反応のことで、高温で激しく起こる酸化反応を「燃焼」といいますが、オゾンの反応は常温でゆっくりと起こります。
反応性が高いから菌、ウイルスを不活性化させる殺菌力、悪臭物質を分解する消臭力が非常に高く、同時に短時間で分解して酸素に戻ることが「残留性が無い」ということに繋がっています。
さらに言うと、残留性が無いことはオゾンの最大の特徴の一つです。オゾンは過剰にあったとして酸素分子になってしまいます。過剰分が全く無害の分子になるという性質は、オゾン以外の分子には無い性質です。