2011/06/20

オゾンによる消臭 ~オゾンは無臭の状態を作ります

 「におい」の種類は非常に多く、美味しそうなにおいから、気持ちが落ち着くにおい、そして全く耐えられない悪臭まで、濃度によっても、人によっても感度や感じ方は異なり、においの評価は千差万別です。
オゾンは消臭効果も優れていますが、当然対象となるのはにおいの中でも悪臭の方です。悪臭とは悪臭防止法において「人に不快感、嫌悪感を与えるものであって、一般に低濃度多成分の複合臭気であり、人の嗅覚に直接訴え、環境を損なう恐れのあるにおい」と規定されています。悪臭防止法が制定された昭和46年には悪臭物質は5つしかなかったのが、今では22種類にもなり、悪臭に対する苦情件数も年々増加しています。

 ところで、「日本人は無臭を好む」と言われますが果たしてどうなのでしょう。古来から日本には香を焚いて香りを楽しむ香道と呼ばれる芸道がありますので、決して無臭ばかりが好まれていた訳ではないと思います。しかし、普段食べるものが淡泊で、頻繁に入浴することなどもあり、嗅覚や味覚が敏感なのは事実のようです。

 さて、オゾンによる消臭とはオゾンの強い酸化力を利用した方法で、解りやすく言うと、低温下で悪臭を燃焼させていると言えます。つまり、オゾン消臭は異なるにおいで悪臭をごまかすマスキング法などとは違い、悪臭のもとになる分子を分解してにおいの無い物質に変えてしまうのです。特に硫黄(S)や窒素(N)に炭素(C)、水素(H)が結合している部位と反応しやすく、それらを選択的に分解します。メチルメルカプタン、硫化水素、トリメチルアミン等、代表的な悪臭物質の多くにオゾンと反応しやすい結合が存在するため、オゾンで効果的に分解することが可能です。

 また、空気清浄機は悪臭を含む空気を吸引して、悪臭物質をフィルターで除去する「吸着法」と呼ばれる方法です。悪臭を吸着させるためのフィルターには活性炭がよく使われます。確かに活性炭は吸着性能が高く、そこを通過する空気の中から悪臭を取り除くことができますが、ネックなのは空気を集めるために送風機が必要なことです。対象とする部屋の隅の空気を吸引しようとすれば大容量の送風機が必要になってしまい、消費エネルギーの観点から言えば、オゾンの方が圧倒的に消費エネルギーが少なく済みます。

 さらにこのブログでも紹介した上水道の殺菌ではオゾンが水の「カビ臭さ」を除去することで水を美味しくしています。実は我々の生活にとって非常に重要な所でオゾンは消臭効果を発揮しているのです。