2011/09/09

家族がO-157にかかったら ~原因がわからずに薬を飲むと余計悪化する恐れがあります

 O-157の典型的な初期症状は激しい腹痛と水のように粘りけの少ない下痢です。他の食中毒は菌に汚染された食品を食べてから半日から2日で症状がでるのに対して、O-157の場合は4~7日くらいと潜伏期間が長いのが特徴です。
 症状が出始めた時、絶対にしてはいけないのは下痢止めの薬を飲むことです。下痢を止めるために、腸内に病原菌を閉じ込め、異常に繁殖させてしまう恐れがあるためです。O-157の場合、その結果大量のベロ毒素を放出する可能性があります。また、腹痛を抑えるために痛み止めも腸の運動を抑える成分が含まれている場合もあるため控えた方がいいです。1995年に大阪府堺市で起きた食中毒事故の際にも、原因がO-157だとわからず、下痢止めや嘔吐止めを処方され、余計症状が悪化した患者もいたそうです。激しい腹痛を伴う下痢をし、下痢の回数が増えるようであれば、すぐに医師の診断を受けましょう。 

 家族がO-157にかかり、その看病をする人は細心の注意で手洗いをしてください。手洗いの時は指輪や時計を外し、せっけんを良く泡立てて20秒以上もみ洗いした後、たっぷりの流水ですすいでください。逆性せっけん(塩化ベンザルコニウム)や消毒用アルコールで殺菌します。

 O-157の感染は感謝の糞便から起こるので、患者が使用したトイレは消毒が必要です。水洗のレバーやドアノブなど患者が触れた可能性のある場所はしっかり消毒してください。また、トイレ、洗面所のタオルは個人用のものを用意するか、使い捨てできるペーパータオルを使いましょう。
 患者が使用した衣類やシーツ類も、別に洗濯するのが原則です。患者の洗濯ものは、家庭用漂白剤に1時間以上浸してから洗濯します。また、入浴も患者は最後にしてください。幼児との混浴などはもってのほかです。

 このブログでも書いたように、「汚れの運び屋はヒト」です。患者を含めて家族全員が、手洗いや身の回りの消毒を徹底し、二次感染を予防することが何より大切です。