近年、市場に出回っているオゾン発生器の多くは放電によりオゾンを生成する方式を採用しています。私達の身の周りでも色々な放電が起こっていますが、身近な例としては蛍光灯と雷があります。放電を簡単に言うと、
「電荷的に中性な分子に、高電圧で加速した電子を衝突させ、この分子を電離(陽イオンや陰イオンになること)させる現象が継続的に起こっていること」
となります。
オゾン生成においては、酸素分子に電子が衝突して、O2+や2Oになり、このO(酸素原子)が3つ結合することでオゾンO3になります。原料に純酸素を利用すれば大容量のオゾンを生成することができますが、それでも投入された酸素の数%しかオゾンにはならず、この効率の差がオゾン発生器の性能差ということになります。
オゾン発生器に高額な商品が多いのは、酸素分子をバラバラにするために高いエネルギーが必要なためです。今から10年前はオゾン発生量1g/hあたりの発生器の価格が100万円という時代もありましたが、今では当時の半額以下のものもあります。
しかし、オゾンを生成すること自体は比較的容易にできるようになりましたが、大切なのは長期間、安定的にオゾンを生成することです。元々、日本国内でも最初にオゾンが利用され始めた水処理においては、大量のオゾン生成が必要なことから原料には純酸素が使用されています。純酸素は乾燥したガスですが、私達の身近な環境で空気を原料にしてオゾンを生成する場合は水分子が存在しています。乾燥ガスを原料としていたオゾン発生技術を元に開発されたために、空気を原料にする小型のオゾン発生器には水分子の存在が眼中にないのではないかと思われるものもあります。そう言った製品は夏場の湿度の高い時期にはオゾンが出なくなったり、湿度の影響で故障してしまうものもあります。
今では沢山のオゾン発生器が発売されていますが、まだまだその性能には大きな差があります。消費者に安心して使ってもらえるよう、各社とも性能の向上に努めると共に、消費者の方もどれが本物かを注意して購入して欲しいと願います。