オゾンは人工的に合成した物質ではなく、自然界に存在する物質です。上空には「オゾン層」と呼ばれるオゾン濃度の高い層が存在していることはご存知だと思います。では、いつ地球にオゾンが誕生したのでしょうか。
今から46億年前に太陽系に地球が誕生します。それから10億年かけて海ができ、36億年前に最初の生命(単細胞生物)が誕生したのは海の中でした。そして、今から4億年前に陸上生物(シダ類、植物)が出現します。海の中に生物が誕生してから陸上生物が出現するまで、32億年という長い時間がかかったのですが、その間にオゾンは誕生しました。
原始の地球は98%が炭酸ガスで酸素は殆どありませんでした。(金星や火星がこのような状態です)32億年前に海中の生物によって光合成が始まると、酸素が大気に放出されます。そして、32億年という気の遠くなるような長い時間をかけて光合成を繰り返し、4億年前には大気中の酸素濃度が現在と同じレベルに達し、その酸素が太陽の紫外線を吸収してオゾンになり地球の表面をオゾン層となって覆ったのです。
では、オゾンはどのように生物の進化に影響を与えたのでしょうか。オゾン層は太陽からの有害な紫外線を吸収してくれます。光合成で酸素ができるにつれ少しずつオゾン層もでき、まず水中に紫外線が届かなくなると生物は爆発的に進化し、4億年前十分なオゾン層ができると、地表にも紫外線が届かなくなり、生物は陸上にあがることができました。それからさらに進化のスピードは増し300万年前に人類が誕生します。
酸素が無くても生きていける生物はありますが、太陽からの有害な紫外線にさらされて生き続ける生物はありません。そう、オゾンがなければ生物は永遠に海からでることはできなかったのです。