2011/04/03

オゾンに発がん性はあるか? ~そもそもあり得ない条件での動物実験の結果を心配する必要があるのか

 「オゾンには発がん性がある」そう言われることがあります。しかし実際にはどうなのでしょう。
 確かにそのように唱える学者もおり、過去米国で行われた動物実験で動物のガン発症率が増加したという結果もあります。しかし、この動物実験では雌のマウスはそのような結果が出たものの、雄のマウスではそうでなかったり、マウスでなくラットでは発がん性に変化がなかったりで、はっきりしていません。
 結局、現状ではこの動物実験のデータは、ヒトの発がん性を評価するのには用いられないと結論付けられています。現実、その動物実験が行われた米国の「米国産業衛生専門家会議(ACGIH)」ではオゾンの発がん性は「A4:発がん性物質として分類できない物質」と区分されています。これには「A3:動物実験で発がん性が認められた物質」という区分があるにも関わらず、オゾンはA3ではなくA4ですので、「オゾンには発がん性が認められるデータは無い」というのが正しいようです。

 しかも、この動物実験では1.0ppmという高濃度のオゾンを2年以上に渡って暴露しています。このような濃度は、オゾン発生器を使う上で絶対に人が接することのない濃度であり、オゾン利用の安全性を何ら不安がる必要はありません。そもそも、人類を含む全ての陸上生物は、4億年に渡って大気中のオゾンに触れながら進化してきました。そのため、オゾンに対する防御能力が備わっていると言っても過言ではありません。