2011/11/25

新型インフルエンザの脅威 ~パンデミックは起こるのか?

「パンデミックは起きるかどうかが問題ではありません。パンデミックは必ず起きます。問題はいつ起きるかです。」
 この言葉はWHOをはじめ多くの専門家が語る言葉で、それを否定する人は誰もいません。特に脅威とされているのがH5N1型の鳥インフルエンザです。H5N1がなぜ恐れられるかというと、H5N1は不安定なウイルスで突然変異を起こしやすく、鳥よりもヒトに感染しやすいウイルスが誕生する恐れがあるためです。またH5N1は1997年に香港でニワトリから人への感染が確認されてからおよそ10年間、世界中で200人以上が死亡しています。その致死率は60%を超え、スペインかぜなど20世紀にパンデミックを起こしたウイルスが「弱毒性」だったのに対して、このH5N1は「強毒性」と言われます。もし、H5N1によるパンデミックが起これば、世界中で1億5千万人が死亡する恐れがあると国連は警告を発表しています。

 では、このH5N1がパンデミックを必ず起こすかというと意見が分かれます。H5N1というウイルスは、もともと効率よくヒトに感染するような変異を起こさない。もしそのような変異を起こすならもっと早く起こしているはずだ、という専門家もいます。しかしだからと言ってパンデミックの心配がない訳ではありません。それは歴史が証明しています。1918年のスペインかぜ、1957年のアジアかぜ、1968年の香港かぜ、そして2009年の新型インフルエンザによりパンデミックが起こりました。もしかすると、H5N1以外の型で強い毒性を持ったウイルスが新たに発生するかも知れません。 
 歴史的に見れば人類は常に新しいウイルス発生の脅威にさらされ続けており、それを完全に止めることは今の所はできないようです。