2011/05/06

プールでもオゾン ~プールだけでなく、浴場でも利用されています

 オリンピックを始めとした競泳のテレビ中継では、最近水中カメラで選手が泳ぐ模様を写した映像が流れます。その映像を見ると選手の様子も鮮明で、非常に水の透明度が高いのが解りますが、それもオゾンによってもたらされていることをご存じでしょうか。プール水の浄化にもオゾンが利用されています。

 以前のプールの浄化装置は濾過装置と塩素注入器構成され、プールの水を循環させて浄化します。塩素は水の殺菌のために注入されますが、汚染の割合に合わせて適当な塩素量を調整することが難しく、塩素と水中の有機物が反応して発がん性のトリハロメタンを生成する恐れもあります。 

 プールの水質基準は厚生労働省(以前は厚生省)が定めていますが、昔の基準はドイツなどに比べると非常に緩いものでした。平成19年に現在の基準が定められ、塩素濃度も1.0mg/l以下が望ましいとなりましたが、この1.0mg/lもドイツの基準0.6mg/lに比べると非常に多く様々な弊害を起こす恐れがあります。目や喉に刺激を与える、アトピーなどアレルギー体質の人には皮膚への刺激が強すぎたり、皮膚がんを起こすと言う学者もいます。また、屋内プールでは塩素によって建物の鉄骨が腐食し強度が低下してしまうという問題もあり、実際に塩素による建物の腐食が原因で閉館に追い込まれた屋内プールもあります。 
 このようなことから、プール水の浄化を塩素だけで行うのは不十分で、より透明度が高く、安全で清潔、そして快適なプールにするための技術が求められるのは当然と言え、最近では殆どのプールがオゾン処理を行っています。オゾンなら大腸菌を始めとした細菌類を殺菌でき、水の透明度も上がります。塩素の使用量も必要最低限で済み、塩素臭や刺激も大幅に軽減されます。
 また、プールと同様、水を循環して浄化する浴場でもオゾン処理が利用されており、浴湯で問題になるレジオネラ菌の殺菌に効果を発揮しています。 

 プールでも浴場でも、オゾンがより快適な環境をもたらし、皆さんの健康にも貢献しています。