最近、日本人は清潔志向が高すぎ、菌に曝される機会が少なくなって感染抵抗力が低下したと言われることがありますが、果たしてこれは本当なのでしょうか。確かに昔と違い、泥にまみれることは少なくなり、外出後は手を洗い、毎日風呂に入ります。さぞ、現代の日本人は菌に曝される機会が少ないように思えますがそんなことはありません。
日本人は食生活では生のサラダや刺身を好んで食べます。スーパーで売られているサラダや刺身にどのくらいの菌がいるか調べてみると無数の菌が検出されます。大半は病原性の無い菌ですが、一部には緑膿菌や腸炎ビブリオなど感染症や下痢を起こす菌も検出されます。現代の日本人はほぼ毎日、生の物を口にしていますが、昔は殆ど生の物を食べることはありませんでした。特に50年以上前までさかのぼると、野菜は煮たり、焼いたりして食べるものであり野菜サラダなどは一般にはありませんでしたし、刺身も海に近い一部の人達を除けば滅多に食べることもありませんでした。その時代、お風呂がない家庭も多かったので、今の方が清潔な環境であることは間違いありませんが、なんのことはない、食生活の変化もあり昔と同じように、あるいは昔以上に菌に曝されています。
抵抗力を高めるためには菌に曝されて生活した方がよいという理由から、抗菌、除菌グッズを否定する意見がありますが、現代でも菌に曝されて生活している訳ですから、抗菌、除菌グッズが日本人の抵抗力を低下させているという事実は全く無く、これらを否定するのは全くナンセンスと言えます。例え、沢山の菌に曝されながら生活していても、病原性の高い菌が一定量以上体に入れば感染症を起こします。また、小さい子供やお年寄り、病人などはそもそも抵抗力が低く特に注意が必要です。こう言った抵抗力が低い人達を守るためにも、清潔な環境作りに役立つ製品は世の中にとって必要なものであることは間違いなく、これからもより進歩していくことが望まれます。